「初詣」のこと
「初詣」
いつの頃からか
私にとってとても大切なイベントになっていた
なぜか…?
私の両親は
私が18歳の時に離婚した
それからというもの
どこか自分自身すごく「ひとりぼっち」になってしまった気がしてならなかった
22歳の時に母親の下を離れ一人暮らしを始め
「ひとりぼっち」という気持ちは自分でも気付かない速度で私の心の中を侵食していった
多額の借金を背負い喧嘩別れした両親
いつまでもいがみ合う姿を見ていると
私には過去を振り返り思い出に浸る余裕なんてなく
とにかく私は一人で強く生きて行こうといつの間にか胸に決めていた
「思い出なんてなくなればいい!消しゴムがあれば全部消してやるのに!」
全てが悲しい思い出なわけではない
楽しい思い出が沢山ある
だからこそ
その楽しい思い出が私を苦しめた
思い出の数だけ苦しめた
「初詣」もそのひとつ
毎年家族で明治神宮へ
これが私のスタンダードだった
「思い出なんてなくなればいい」と思っていた気持ち
「一人で強く生きて行こう」と思っていた気持ち
「ひとりぼっちになってしまった」という気持ち
こんな思いがありながらも
私は毎年欠かさず一人で明治神宮へ「初詣」に行った
「自分は孤独だったわけではない」
「私には私のルーツがある」
そんな思いが複雑に交錯して
とても強い気持ちになれた
「この強い気持ちでこの一年を乗り切って行こう」と
忘れたい想いと底力になる想い
ほんと人の気持ちって複雑すぎて自分でもわからなくなる
だけどこれだけは言えるのが
私は家族で通っていた時の家族が大好きだった
最近ようやく素直にそう思えるようになった
私にとってとても勇気のいる想いだけど大きな一歩であることには間違いない
この気持ちをどうしても残しておきたく書いてみました
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