自我

ある日ふと自分の手を見る。

「あれ?私の手ってこんなにシワシワだったっけ・・・?」

でもすぐさまこう思う。

「あぁ。そりゃそうだよね。この子が新生児の頃は、1日10回はするうんちのおむつ替えの度に石鹸で手を洗って、1日何回も飲む哺乳瓶をゴシゴシ洗って。。もちろんハンドクリームで手をいたわる時間や気力なんかなかったし。」


我が子を愛する気持ちと、長年かけて培ってきたアイデンティティー。

両者は決して同じ方向を向いているわけではなく、時として真逆を向くこともある。

育児が始まってから、大なり小なりそのせめぎ合が自分を追い詰める。

「育児だから仕方ないよ。でもなぁ・・・。育児だから仕方ないよ。でもなぁ・・・。」


無限ループ。


最初の頃は今までの自分の習慣の方が勝っちゃって、その自我のせいでイライラしたり、落ち込んだり。

でもね、最終的には7:3で我が子を愛しむ気持ちの方が勝っちゃう。

そうなると、あとは自分をいかに許していくかの作業をしていけばいい。

どんなに1日中ノーブラで過ごしても、パジャマで過ごしても、眉毛描かないで過ごしてもいいじゃん。

そんなことでくよくよするより、今目の前には最大級に愛しい存在がいて、誰よりも自分を求めてくれているというこの事実。

きっと生涯でこんなにも必要とされることってなんてないんだろうな。

だから多少のことは笑い飛ばせる自分でいよう!

そんな思いでまた明日もがんばろう。




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