親子

私が18歳の時
両親がそれぞれのタイミングで家出した

それからというもの
私は精神的にも経済的にも一切頼らず今に至る

ある日から両親が突如家から消えて
当時私はどうやって生活していたのか
全く覚えていない

何時に起きて何時に寝た?
何食べてた?
歯磨いてたよね…
お風呂も入っていたよね…

日常の記憶が全くない

ただ覚えているのは夜空を見上げながら
「大丈夫。まだまだいける」
おまじないのように唱えていたこと


 だから年末年始がだいっきらい


ひとりぼっちで過ごさなければいけない年末年始
時にクラブで夜を明かし
彼氏がいる時は一緒にいてくれと頼み込み…
さすがに友達には頼めない


後になって聞くと
父親は年末年始は毎年旅行に行ってたと
船旅やら南国旅行やら日本中至る所


そんな父が今年
初めて年末年始のタイミングで会いに来た

珍しく旅行の予定がなかったとのことで


娘や孫に会ってのんびり過ごす
そのあたりまえのようなことが私には素直には受け入れられない
だけど後何回会えるかな
そう思うと受け入れざるを得ない





親子って不思議
どんな目に合わされても
結局は愛おしく大好きという気持ちがついて回る

数年前私は父を許すと決めた
すると肩の荷が一気に降りた
そして心がとても軽くなった
それと同時に「許し」とはとても尊いものなのだなと感じたのを覚えている

命ある限り
ネガティブな感情というお荷物はなるべく投げ捨てたいものだ!



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