初雪と最後の景色

2022年1月

ここから見える景色は

もう2度と見れない

今日は午前中から雪が降り始めて

いわゆる

初雪

2階のウッドデッキにも雪が降り積り

花壇の植物たちにも降り積り…

2度と見れないんだよ

家の中からこの景色は

当たり前のように玄関に立って通りを見渡す

こっち側からの風景を見ることは2度とない

私は大丈夫

だって引っ越しなんて何回も経験しているし

そこについて回る切なさも何度も味わっている

でも初回はキツかったな

だからこそ息子がその想いに耐えられるのかが心配になる

引っ越しというものを理解できるのか… 

住む家が変わることは理解できても

2度と同じ景色が見れないこと

2度とドアを開けることができないこと

ドアノブに触ることさえできなくなること

理解できるかな…

私は引っ越しに慣れているとは言ったけど

息子が初めてハイハイした床や

初めて歩いたリビングルーム

とても愉快に階段を降りる姿

元気良く玄関ドアを開けて通りへ走り出す姿

家の前でスケボーしている姿

要は息子との思い出がたくさんのこの家全部！

私が耐えられないかもしれない

だけど人には絶対譲れないものがある

人には絶対守らなければいけない尊厳がある

だからこそ自分の下した決断は決して間違っていなく

強い気持ちで前へ進んでいくべきだ

大丈夫

幸せになるためのスタートを切ったのだから

しかも最高に心強く頼もしく

世界で一番愛おしいパートナー（息子）と一緒なのだから

未来は明るい

暗いはずがないじゃないか　

神様

どうか見守っていてください